静寂の解剖 こうして、夜明けは誰をも待たずに訪れた。 朝食は自邸で摂り、地獄ではいつものように、夜明けとともに仮面を整える。何かが欠けていれば、代わりのものを嵌め込む。 だが、前日の余韻が宮殿に残っていた。不快な沈黙に、視線が視線を避けるように。 パンを割る音を聞きながら、パイモンは記憶の棘を感じた。クロセルとの会話が、開いた傷のように疼き続けていた。 *** クロセルは言葉を外科医のように慎重に選んでいた。一言でも間違えれば嵐を呼び起こすかのように。 「不安などではなく、殿下。ただの予防です」彼は言った。 パイモンは相手を見ずに杯を取った。ガラスが爪の間で軋み、ワインが羽根を伝うように流れ落ちたが、彼は公爵から視線を外さなかった。 「予防は自分でやれ、クロセル。我は我でやる」 風がテーブルクロスを揺らしたが、公爵は動じなかった。ただ深く息を吸い、反論の衝動を抑えた。 彼はそれを学んでいた。真実を飲み込み、半端な嘘で生き延びる術を。 パイモンは続けた。 「お前の報酬は、服従によって保証されている」 服従――その言葉に、クロセルの顎がわずかに引きつった。微かな、ほとんど気づかれない動き……だが、パイモンには十分だった。 王は目を細めた。疑いの匂いを嗅ぎ取った獣のように。 クロセルは視線を下げ、練習された敬意を示したが、声は堅かった。 「私の服従は殿下だけのものです」 「ならば証明しろ」パイモンが切り返した。「大統領どもを片付けろ。もう一人のドラキュラは御免だ。お前の記憶が判断力ほど衰えていないなら、理由はわかるはずだ」 クロセルはゆっくり息を吐いた。 屈辱には慣れていたが、焼けつく痛みは消えなかった。 「失礼を承知で、殿下……あの罪人はルシファー様の直々の命令でした」 パイモンはゆっくりと首を回した。 とてもゆっくりと。 「ルシファー様が過ちを犯すとでも?」 その後の沈黙は、宙に浮かぶ刃物だった。 クロセルの首筋に冷たい汗が伝った。 「いいえ、殿下」ようやく彼は答え、制御されたお辞儀をした。「ただ……任務を果たしただけです。犯人たちは処刑済みです」 パイモンは椅子に寄りかかり、満足した。 クロセルが正しいからではなく……彼が折れ曲がりながらも壊れなかったのを見たから。 「それでいい。二度と繰り返すな」 公爵は頷いたが、胸の重みは消えなかった。 そこでない。 彼の前では。 *** 王はパンを不機嫌に噛みちぎっていた。視線は妻に移る。 パン屑が皿を覆い尽くし、一噛みごとに苛立ちを紛らわせようとするが、胸に刺さった不快な余韻は消えなかった。 金属の食器が振動する音だけが、唯一の調べだった。 一瞬――短く、自分でも気づかないほど――沈黙が彼を苛立たせた。心は前日に戻り、罪悪感ではなく、傷ついた誇りによって。制御を失っていた。 そしてパイモンは、制御を失うのを嫌っていた。 顎を固くした。彼の王国では、何も彼に逆らってはならない。記憶さえも。 「ルシファー様にかけて……もう忘れろ」フクロウは言った。 パイモンは妻から発せられる感情の熱を感じていた。 その言葉は、彼女を落ち着かせるどころか、火種に油を注いだ。 オクタヴィアは一言も返さず立ち上がり、食堂を半ば出て、息子の部屋へ向かった。 テーブルは沈黙に包まれた。 ステンドグラスが彫刻された木を赤と紫の淡い色で染め、パイモンの前には楽しめなかった朝食の残骸だけが残った。ガラスの中央に輝く王冠の紋章は、静かな提醒だった。家が揺らぐ時でさえ、権威は保たれねばならない。 *** その頃、ストラスは自室にいた。 乳母たちと早い朝食を済ませていた。パイモンはまだ、王子が家族の食卓に加わるのを許していなかった。 お気に入りのぬいぐるみが傍らにあり、ほとんど彼と同じ大きさで、心を溶かすほどの可愛らしさだった。 オクタヴィアはその光景に微笑んだ。 「おはよう、美しい王子様」彼女は愛情を込めて挨拶した。 小さな子は喃語と甲高い声で応え、絨毯を這うように小さなねずみのぬいぐるみを引きずり、時折それを突ついていた。 リムは慎重な距離を保って見守っていた。一歩間違えれば、あの小さな突つきに狙われることを知っていた。 「殿下」リムは女王の到着に気づき、急いで言った。 「下がっていいわ、リムさん」オクタヴィアの声は優しかったが、堅い単調さが込められていた。「食事の時間に再開して」 インプは頭を下げ、一言もなく出て行った。足音は速く、視線は床に固定されていた。 ストラスは母の声に気づき、すぐに振り向いた。 ぬいぐるみのねずみが嘴にぶら下がる姿があまりに滑稽で、オクタヴィアは笑いを抑えきれなかった。 小さな子はすぐに玩具を落とし、手を伸ばして注意を求めた。 オクタヴィアはストラスを胸に抱き、深く息を吸った。息子の重みが、彼女を支える唯一の力のように。 朝食の議論がまだ頭に響いていた。 このままではいけないと知っていた。 だが、彼を揺らしながら、彼女の内側で何かが静まった。 運命が避けられないなら、今日ではない。 彼がまだ小さく……あたしのものなら。 「ママと一緒に散歩する?」 小さな子はすぐに落ち着き、決定は――脆くとも――自然に固まった。 壊れるなら、後で。今は歩く。そして考える。 オクタヴィアは微笑んだ。儚い曲線が幽玄の仮面に浮かび、庭の扉へ向かった。 出口の足元から、灰色の割れた石の小道が始まり、土地を二つに分ける。両側に植物と木々が正直に並び、王子の訪れを喜び迎えるようだった。 硫黄と灰の香りが濃く、混ざった香水。息を吸うごとに、命そのものを受け取るよう――魂と存在の穢れを癒す。 ストラスはどんな植物も愛した。クロセルの家でも、自宅でも――花があるところなら、抵抗できなかった。 女王は息子を曲がりくねった小道へ導いた。これまで何度もしたように。毎回、植物を初めてのように説明する。 「これはブラッドルートよ」オクタヴィアは白い花を掲げた。「勇気、力……そして守護を表すわ」 小さな子はそれを食べようとし、彼女は笑って自分の羽根に飾った。 「新しい始まりを告げるとも言うのよ……」 小さな子は母の言葉に耳を傾け、予想通りすぐに食べようとした。だが母に止められ、自分の羽根に飾られると、再び手を伸ばそうとした。 「ママに似合うでしょ?」 微笑みを返した後、オクタヴィアは授業を続けた。黄色い花の群れの前に止まる。 「ライトブロッサム。暗闇でも耐える無垢よ」 光がオクタヴィアの指で踊り、ストラスは大きな目で見つめた。まるで手の届く星のように。 次のものまで。 「デッドリーナイトシェイド」彼女は紫の花の前に止まった。「危険……そして裏切りを表すわ」 ストラスは危険の言葉に胸に寄り添った。 オクタヴィアは強く抱き、手がわずかに震えた。すぐに次へ移る。 荊の茂みが厳しく、美しく立ち上がっていた。 「アイアンローズ」オクタヴィアは囁いた。「愛は強く……でも傷つけることもある」 ストラスは警戒して見つめた。 ついに輝く木へ。 「これはデュラメン」彼女は敬虔に言った。「内なる美と力を表すわ」 ストラスは魅せられ、小さな姿でその壮大さに立ち向かった。 オクタヴィアも見つめ、胸に驚きだけでなく……疑問を感じた。 あたしに残る内なる力とは何? どれだけ耐えられる? 散策を終え、オクタヴィアとストラスは宮殿に戻った。パイモンは食堂にいなかった。女王の羽根を動かさない事実だったが、心は揺れた。彼の不在はいつものように、気まぐれが時間を食いつぶすことを叫んでいた。 その考えが血を熱くした。 ためらわず――堅さを装いながら――彼女は廊下を進んだ。長男の肖像画が飾られ、パイモンが希望を託した息子。 皮肉な苦味:すべての絵は彼女が発注したもの。もはや自分のものではない壁に掛かる記念碑。 ステンドグラスが色を詩的な色調で染め、すべてが終わった時にだけわかる詩のように。 ストラスは絵を黙って見つめ、母の執着を解読しようとした……あるいは、あの愛する目を捉えた絵に嫉妬したのか。 一言も言わず、オクタヴィアは図書館へ。巨大な部屋で、棚が天井まで登る。人間と悪魔の書物が満ち、ドイツの活版印刷以前、パピルスや青銅以前の思考が保存されていた。 神聖、異教、人間が贖罪した知識;リンボの住人ホメロス、ホラティウス、ソクラテスやプラトンがページから息づく。 オクタヴィアは座り、木とマホガニーのボヘミアンな香りに包まれた。光が控えめにそれを照らす。 一冊の本が浮かび上がった:『世界の植物園』、地上の植物の案内書、地獄にしかない奇妙なもの。 開くと、ページが囁きながらめくれる。 イラストに現れる植物を指さし、ストラスは興奮した輝きで見た。庭と同じく、性質、重要性、役割を語った。 小さな子の目が重くなるまで。 オクタヴィアは優しく寄りかかり、本の間で彼を抱いて休んだ。 *** 数分――あるいは数時間、時間は夢の中で朝のように溶ける――の後、静けさは咆哮で終わった。赤子を……そしてオクタヴィアを起こした。 普遍的な咆哮、正午が死に始める時、どんな文化でもわかる。 午後二時を過ぎ、体が糧を求める。 王子は知っていた;母はなおさら。 そして現状への反逆として、オクタヴィアは機会を利用した:乳母を飛ばし、小さな子を食堂へ連れた。寿命の測れない小さな喜びを味わうために。 だがパイモンはすでにそこに、好みの席に座り、使用人と話していた。フランス貴族がレストランで命令するような傲慢さで。 怒りが彼女を満たした;自由の幻想さえ味わえなかった。 彼女の隣に椅子が現れ、幼児を座らせる。驚きは貧しい言葉だったが、贈られた馬に口を……。 礼儀が法の時代、子供は大人と食卓を共にする前に自分の隅で訓練するのが普通。 だからこの許容は奇妙な色合いだった。 「お前の企みをわからぬと思うか?」パイモンが呟いた。 「息子が親と食事ができることよ」 「話せぬ者に飲み込みを教えようとは。お前の望みが惨めさと我の屈辱の記念碑なら、止めるのは誰だ?」 「昨日、お前が言ったじゃないか。ただ言うことがないだけだと」オクタヴィアは子供にハンカチをかけながら答えた。 「なら、失われた原因ではないかもな」 使用人は空気が濃くなり、息苦しく、影を恐れるように静かに退いた。 食事は優れていた――柔らかい肉が嘴で溶け、汁気が古いワインに浸され、深い味――だが、誰も満足しなかった。 一人を除いて。 ストラスは善悪の皿を知らず、母と食べる喜びだけを楽しんだ。その喜びが輝き、時折父の威圧的な視線を覆った。 だが喜びさえ本能に勝てない。 オクタヴィアは控えめに褒め、自信を促したが……自然に勝てる者はいない。 手を使えば、音が怖がらせ。 嘴を使えば、曲がった金属がきしむ。 儀式が終わる頃、パイモンは道具の半分を壊していた。 ようやく皆、責任に戻れる。 *** 息子の世話を終えるため――満腹でモルフェウスの腕に近づいたストラスを、オクタヴィアは揺り籠へ連れた。 無垢がこれほど輝いたことはない。母の苦味と憂鬱が、剣と壁の間で決めざるを得ない中、歌う声が聞こえた: 「暗い家にいる小さな赤ちゃん、太陽が出るのを見たわ。どうして泣いてるの? どうして叫んでるの? 家の神を起こしたわ。誰が私を起こしたの? 家の神が言うわ。小さな赤ちゃんが起こしたのよ。誰が私を怖がらせたの? 家の神が言うわ。小さな赤ちゃんが起こしたのよ、小さな赤ちゃんが怖がらせたのよ。酔っ払いが腰掛けに座れないような音を立てて。あなたの眠りを邪魔したわ。小さな赤ちゃんを連れてきて、家の神が言うわ」 彼女はこの旋律を繰り返し、息子の揺り籠を揺らし、額のキスで終わり、微笑みで心を温めた。 *** 王の書斎は、古い羊皮紙の匂い、濃いインク、儀式の煙の痕が迎えた。窓から赤い光が差し、埃の粒子を貫き、神殿のような荘厳さを与えていた。机は――黒い木の巨大な平原――にその日の報告書:封印された羊皮紙、数表、権威の印。 パイモンは爪を精密に滑らせた。読み、分類、捨てる。 大統領、騎士、使者、公爵;地獄の歯車が彼の目の前を通り、時間さえ彼に仕えるように。心は儀式の刃のように鋭く、情報を他の王に負けぬ速さで消化した。 印が報告に落ちる。乾いた音。もう一つ。また一つ。 一列の名が非効率と印された。 もう一つが、不要と。 パイモンの手が止まった。苛立ちの無言の祈りが羽根を駆け巡った。頭の後ろに絶え間ない音が巣食い、心の壁を擦る。何か小さな。執拗な。 ストラス。 その名が針のように思考を貫いた。 子供が物理的に邪魔だからではない。遅らせるからではない。 遅さ。笨拙さ。すべてに必要な時間。 パイモンが理解できない時間。他者を苛立たせる時間。 もう一つの羊皮紙を取った。荒く開く。 インクがわずかに滲む:小さな染み、顎を引きつらせるに十分。 オクタヴィアは忍耐で彼を養う。揺らす。祝う。 話せぬ彼を。 食べられぬ彼を。 存在自体が、完璧が失敗することを思い出させる彼を。 彼の失敗と呼ぶのを拒む失敗。 パイモンは舌打ちし、言葉にしない考えに苛立った。 オクタヴィアは守りすぎる。誰も跡継ぎを形作らせない。跡継ぎが枯れれば……責めは常に彼に。 避けられないことを考える時かも。 二番目の息子。 最初が不適なら血統を保証する者。 ブルゴーニュを注いだ。儀式のように。第九圏の氷が落ち、澄んだ鋭い音が喜びの閃きを与えた。死より冷たく。義務より硬い。 オクタヴィアを説得できる。 距離が彼女のせいだと信じ込ませる。 ルシファー様への脅しを先送り、逸らし、操る。 結婚は疑われぬもの。 愛のためではない。 名声のため。 ゴエティアの王は、無能な夫と見なされぬ。 制御を失う男としても。 パイモンは杯を嘴に運び、香りを吸い、飲んだ。液体は熱く、美味く、朝からの胸の結び目を緩めなかった。 氷が再びグラスでぶつかる。 微かな音。 乾いた。 完璧な。 王は目を閉じ、報告に戻る前の静けさを許した。 栄光を求める。 誰も――妻も、息子も――邪魔させぬ。 *** こうして午後が死んだ。 宮殿は濃い沈黙に沈み、遠くのガーゴイルの泣き声が時折破る。 ストラスは眠り、部屋への廊下はこれまでより長く感じた。 寝室は薄暗く。蝋燭がほとんど燃え尽き、焼けた蝋の微かな匂い。 パイモンは裸でベッド傍に立ち、光に捨てられた彫像のように、だが誘惑のポーズで待っていた。 オクタヴィアが入ると、彼はすぐに近づいた。肩を掴む手は、愛撫を装った力。繊細さを装う野獣。 彼の羽根は冷たい。体を密着させても、熱は発せぬ。嘴がオクタヴィアの首を下り、彼が思う誘惑の仕草。彼女の体はわずかに反応した。無意識の動き。 「今夜は拒むな」パイモンが呟いた。 「だってあなたはとても魅力的だもの」オクタヴィアは無感情に答えた。「誰が抵抗できる?」 その火花が彼の静かな暴力を灯した。爪がオクタヴィアの衣服を解き、層の間に滑り込み、肌を探す。彼女はそれを阻む最小限の動きをし、パイモンはその抵抗を楽しんだ。各失敗が遊びのように。 「拒めば、見つけるものを求める」彼は囁き、胸に押しつけた。「後でどこで気まぐれを満たすか文句を言うな」 オクタヴィアはこの会話の行き先を知っていた。屈したら何が起きるか知っていた。屈さなければ何が起きるかも。 彼を押しのけようとした。成功しなかった。 抵抗するほど、彼は確信を強めた。 「妹が新しい息子のより良い母だと信じない限り」パイモンが嘴を擦り合わせた。 オクタヴィアの世界が空になった。 緊張が一気に体から抜けた。 パイモンはすぐに気づいた。 「そうだ」彼は囁いた。「理性を働かせろ」 パイモンはドレスの結び目を解き始めた。層が静かに落ち、花弁のように闘わぬ花から剥がれる。コルセットが緩む。白い布が脚を滑る。体が瀕死の光の下に露わになり、脆く、無意志。 パイモンはベッドに座り、暗い魅惑で見つめた。仕草で呼ぶ。 彼女はゆっくり進んだ;誘惑ではなく、諦めで。 届くと、彼は彼女をマットレスに押し倒した。落ち方は柔らかかったが、意図は違う。パイモンの重みが墓石のように降りる。冷たい手が胸、腰、首を取る。優しさのない触れ。所有者のない触れ、ただの所有。 オクタヴィアは音を立てなかった。 喘ぎ一つ。 沈黙が唯一の武器、パイモンが体を弄ぶ間。 爪がオクタヴィアの羽根に浅い溝を刻み、痛みが混ざるように。 彼女は動かず彼の下に横たわり、マットレスが彼女を飲み込む深淵のように沈む。 パイモンは歪んだ笑みで頭を傾け、一つの乳房の輪郭を貪る。各舐めは意図的、ゆっくり。 オクタヴィアは目を固く閉じ、嘴を閉ざし、音を立てぬよう強いた。 彼は時間をかけ、各曲線を探り、彼女を物のように感じさせる。嘴を一つの乳房からもう一つへ移し、乳首を攻め、嘴が敏感な肉を擦る。 彼女は覆おうとしたが、無駄、パイモンは気づき、低い笑いで祝い、硬い勃起を太ももに擦り、粘つく前液の跡を残し、彼女を凍らせる。 手が下り、爪が平らな腹を掻き、腰を強く握り、赤い溝を刻む。それは朝に消えるが、今は永遠の火のように焼く。 脚を荒く開かせ、間に位置し、陰茎が入り口を擦る。 パイモンは胸から首へ舐め上げる線を引く。 オクタヴィアは頭を回し、天井の翼と冠の模様を見つめ、沈黙が彼女を飲み、宮殿全体が崩れるのを願う。 パイモンは止まらない。一つの手が体間に滑り、指が彼女の総排出腔を探り、荒く入り、曲がる。中で容赦ないリズムを強いる。 彼女はシーツに拳を握り、爪を布に食い込ませ。各突きで体が引きつり、侵入者を追い出そうとする。 パイモンは囁き、陰部に陰茎を位置づけ、上下に擦り、潤す。太い先端が入り口を押し、開きを広げ、痛みと服従を約束。 オクタヴィアの脚が震え、総排出腔が先端の周りを無意識に収縮、苦痛のセンチごとに。 ついに彼が入った。 喉から破れた吐息が漏れた。快楽ではない。痛み。 *** パイモンはその瞬間を楽しんだ。そしてオクタヴィアの破れた音を、互いの快楽と解釈し、慈悲の懇願ではない。 妻の内の熱が、彼女がまだ彼を欲していると信じさせる。追い出そうとする圧力が、離したくない体のように感じる。 性交の自然過程で生まれる体液が、歓迎され、待たれ、計画されたと言わせる。 一方オクタヴィアは彼の冷たさを攻撃と感じた。 手、胸、息の冷たさ。生まれる前に熱を食らう冷たさ。 彼女は何をすべきか知っていた。 偽る。 微笑む。 彼が期待する音を出す。 パイモンは各嘘を認識――そしてより楽しむ――なぜならそれは彼の支配、求める必然の勝利を語るから。 だがオクタヴィアが反応を避けられぬ瞬間があった:短い驚き、痛みが避けられぬ時の痙攣が体を横切る。 目の半分が無許可で閉じ、抵抗を裏切る。 パイモンの冷たい手が首に達し、導き、変えられぬ現実を受け入れさせる。オクタヴィアの漏れる音は快楽ではない;破れた吐息、ストラスを起こさぬよう抑える喘ぎ。 泣きたかったが、そこで理解した。 沈黙は彼女を守る……だが彼も守る。 ストラスが起きれば、悪夢は止まる――遅すぎても。 だから音を大きくした。 痛みが空気を破るのを許した。 泣きを強制的な喘ぎに混ぜ、息子が聞くよう意図的に。 パイモンはすぐに彼女を黙らせた。 手が暴力的に嘴を覆い、ベッドに押しつける。体を傾け、近くで息をし、暗い激しさで見つめ、貫くように。 オクタヴィアは顔を解放しようともがいたが、パイモンの力は抗えぬ。 一粒の涙が逃げ、頰を転がり、シーツに消えた。 残りは瞼の裏に閉じ込め、体が泣き方を忘れたように。 パイモンの体はますます引きつり、彼女に押しつけ、ついに息が含んだ震えに崩れる。オクタヴィアは内に侵入する熱を感じ、無泪、無声、無抵抗の乾いた泣きを奪われる。内側を運ぶ濃い液体が、彼女の奥深くに達する痛み。 体はそれを押し出そうとし、半分以下しか外に漏れぬ。 体が脈打ち、女性性が汚されたと感じる。 パイモンは満足した落ち着きで離れ、沈黙を破った: 「ほら? 夫を喜ばせるのは難しくないだろ」 オクタヴィアは答えなかった。 ただ体を回し、背を向け、ベッドの遠い端を探す。 パイモンは後ろに収まり、重い所有の手で囲む――言葉なく――彼が思う彼女の位置を思い出させる。 揺り籠で小さなストラスは何も聞かぬ。 赤いぬいぐるみを抱き、温かい毛布に守られ、穏やかな息で、数メートル先の闇を知らず。 夜は続く。 歌う。 そして明ける。 こうして一夜が過ぎた。 次に五夜。 十夜。 十五夜。 四十夜。 古い悪夢が再び目覚める時間。 *** パイモン、外交や戦争で世紀を瞬きせずに待てる者が、今は魂の端を蝕む苛立ちを発見した。夜が石のように背に積もる。 四十。永遠の王には無意味な数――だが耐え難い。永遠は概念、測りではない。だが概念さえ割れる。彼は力の在処と亀裂を知っていた。 王たるは両方を知ること。 亀裂に最大の恐れが潜む:血統が彼に相応しくない跡継ぎに縛られる可能性。 ストラスは最初の賭け、最も論理的、機能すべきもの。だが子供の遅さ、脆さ、他者が理解せぬ時間が必要な様が、避けられぬことを考えるよう促す。二度目の試み。オクタヴィアが絶望で裏切る前に未来を確実にする。 こうしてその週、パイモンは注意深く、存在し、ほとんど優しかった。宮殿はそれを信じるふり、誰もが努力せず持てぬ嘘を支える合意のように。この注意は愛、情、悔いではない。 維持。保存。血統生存への投資。 オクタヴィアは知っていた。 使用人は知っていた。 宮殿全体が知っていた。 各仕草、各言葉、各夜の目的は一つ:女王の胎から生まれるものが最適状態であること。 それだけ。 それ以下ではない。 子供だけが無知。 宮殿は続く日々に人工的な静けさに入った。 廊下は警戒の沈黙に満ち、柱が息を止めることを学んだように。 使用人は囁きで話す。 影が伸びる。 オクタヴィアは腹に手を置き、重みを感じる。物理的でない。羽根の輝きが失せ、目は沈み、眠り不足ではなく、内なる緊張が寄生虫のように根を張る。 ストラスは静かに彼女を追い、短い脚でよろめく。 話せぬ子でも、言うより多く理解する。 小さな部屋は淡い青の輝きで照らされる。空気は甘い草の匂い、新しい羽根、悪夢に変わらぬ夢。 オクタヴィアは揺り籠傍に座り、苦労して深く息。 ストラスは赤い毛布を引きずり、宝のように差し出す。 「私の空……」オクタヴィアは頭を撫で、囁く。 ストラスは毛布を膝に置き、理由なく腹を見つめる。羽根がわずかに逆立つ。よろめく一歩で、チュニックの曲線に触れる。 触れは軽い。 反応は違う。 オクタヴィアは驚きを抑える。 内側で何かが動き、妊娠初期には荒すぎる。命ではなく……存在のように。 ストラスは頭を傾け、困惑。 低い音を発し、問いかけるように。 「何でもないわ」彼女は声を低く。「大丈夫よ、愛しい子」 だが手は震える。 ストラスは気づく。 幼い羽根が体に張りつき、原始的な警戒の本能。 子供は膝に避難、顔をチュニックに埋める。 オクタヴィアは両腕で囲み、彼に慰めを探すのではなく。 外の宮殿は黙ったまま。 内側で、何かが手に脈打つ。異質のリズム、彼女のものに応じぬ脈。 ストラスは頭を上げ、年齢に不相応な輝きで見る。 優しさ、好奇、名付けられぬ恐れの混ざり。 オクタヴィアは額を合わせる。 「許して」囁く。 動きが再び、腹を揺らす。 ストラスは一歩後退、禁じられた振動を感じたように。 目が異常に開く。 赤い毛布が床に落ちる。 オクタヴィアは機械的に拾い、均衡を戻そうとする。 肩に掛けるため屈むが、ストラスは動かぬ。 後退せず。 ただ不自然な静けさで見つめる。 低い、欠けた歌を発し、壊れた使者の模倣のように。 オクタヴィアは抱き、消えぬよう掴む。 夜は二人に気づかれず落ちる。 部屋は影に沈む。 唯一の動きは小さなストラスの穏やかな上下……と、オクタヴィアの腹を不規則に走る痙攣、警告のように。 *** 翌朝、使用人は彼女を直視せぬ。 敬意の欠如ではなく、空気が警戒させる。 新跡継ぎの噂が流れ、誰も明確に言わぬ。 オクタヴィアがストラスを抱いて階段を降りると、視線がすぐに逸れる、影が焼くように。 朝食のテーブルで、子供は固いパンを叩き、優しく木に当てる。 オクタヴィアは姿勢を保とうとするが、内側の各動きが引きつらせる。 侍女が近づく。 「殿下……何かお手伝いしましょうか?」最小の声で。 オクタヴィアは答える口を開くが、突然の痛みが腹から背を貫く。 乾いた鼓動。 短い揺れ、強すぎる。 ストラスがパンを落とす。 目が彼女に固定。 「大丈夫よ」彼女は信じ込めぬまま呟く。 侍女は後退。 ストラスは抱かれるよう腕を上げる。 オクタヴィアは従い、息子の重みが世界に繋ぐ。 階段の上から、影が観察: パイモン。 動かず、注意深く、評価する。 オクタヴィアはストラスを強く抱く。 子供はシルエットを見て、羽根を逆立てる。 宮殿の沈黙が濃くなる。 *** その夜、ストラスが赤い毛布に寄り添い眠る中、オクタヴィアは傍らに座る。 宮殿は絶対の静けさ。 腹内で、再び何かが動く。 より強く。 より意識的に。 オクタヴィアは腹に手を置く。 動きがすぐに止まる。 ストラスは不安げに呟き、寝返る。 毛布を見つけ、息が落ち着く。 オクタヴィアは長く彼を見守る。 平和が続かぬと知る。 だが今、この小さな温かく静かな部屋で、まだ何も壊れぬふりが可能。 すべてがすでに壊れていても。